ロシアとカザフで大規模洪水 ダム決壊、2万人が避難

洪水に見舞われたロシア南部オレンブルクでペットを抱きながらたたずむ人=10日(タス=共同)

 ロシア南部とカザフスタン北部で大規模な洪水が発生し、10日までにロシアで約1万2千人、カザフでは約1万人が避難を強いられた。タス通信などが報じた。

 ロシア南部オレンブルク州オルスク市で5日、春の雪解け水で増水したウラル川のダムが決壊。市内の広範囲が水没した。同州内では10日までに7700人以上が避難。ロシア紙ベドモスチは同州では過去100年で最悪の洪水だと伝えた。クルガン州では10日までに約4500人が避難。チュメニ州などでも被害が出た。

 カザフではロシア国境の北部各州で洪水が発生。ロシアのプーチン大統領とカザフのトカエフ大統領は9日に電話会談し、洪水対策での協力を協議した。

ロシア南部オルスク市で、洪水が発生しゴムボートを使う人たち=8日(タス=共同)

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