4月1日生まれはなぜ1つ上の学年?実は年をとるのは誕生日ではない!?

新年度が始まる4月1日。生活環境が変わり、気持ちを新たにする人も多いはずです。ところで、4月1日生まれの人の学年は、どうなるかご存じでしょうか?

「年度」は、4月1日に始まり、翌年3月31日に終わります。

3月生まれの女性
「小さい頃は損してた気がしました。やることなすことちょっと遅かったので…」
3月生まれの男性
「3月生まれとかは免許を取るのが遅くて間に合わない」

誕生日が遅いと、学校生活など様々な場面でハンデを感じた人もいたようです。

4月1日生まれだという女性は…。

4月1日生まれ
「いつも学年の最後だったので嫌だと思っていたんですけど、背も小さかったし。学年最初の子は大きかったし。でも学年で1番最後に年を重ねるので若くていいねって言われますね」

実は、4月1日生まれは「同級生」の中で一番遅く誕生日を迎えるのです。

なぜ4月1日生まれは1つ上の学年なのか!?愛媛県教育委員会に聞いてみました。

県教委 義務教育課 谷口京子主幹
「民法第143条では、4月1日生まれの人の年齢は、4月1日から数え始めて翌年3月31日に満了するというふうになります。学校教育法では、満6歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから小学校等に就学させる義務を負うというふうになっています。考えあわせますと、3月31日に満6歳に達した4月1日生まれの子どもは、3月31日の翌日の4月1日から小学校に入学します」

簡単に言うと、年をとるのは誕生日の前日が終わった瞬間。つまり、4月1日生まれの人が満6歳になるのは、3月31日の24時。なので6歳を迎えた翌日の4月1日から小学校に入れるわけなんです。だから、学年が1つ上となります。

街の人も話していたように、子どもの頃の誕生日の差は大きいもの…。そこで、保育の現場を調査してみました。

松山市にある虹のそらこども園では、0歳児から年長までの保育を行っています。

―――生まれ月の違いというのは実際どのようなところで感じますか?
0歳児のクラスの先生
「小さいクラスのお子さんは、特に高月齢の子と低月齢の子で発達に大きな差を感じています」

このため、同じクラスでも発達度合いによって遊ぶ場所を区切り、安全面に配慮しているそうです。違いはお昼ご飯にも…

0歳児のクラスの先生
「高月齢の子は自分で最後まで集めて食べているんですけど、低月齢の子は最後食材をかき集めるのはちょっと難しいので、保育者が援助しています。個々の一人一人の保育を大切にしています」

また、高月齢の子は低月齢の子を自分よりも小さい子と認識を持ち始め、よしよししてあげたりおもちゃを手渡したりと、思いやりの気持ちは育まれると感じているそうです。

一方、年長さんになれば、みんな一緒に遊べるそうです。

タイミングは違っても、日々成長する子どもたち。みんなで仲良く育ってほしいですね。

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