JICA海外協力隊 隊員男女2人が福田知事に活動報告

とちぎテレビ

開発途上国の経済や社会の発展などに貢献する国際協力機構・JICAの海外協力隊として活動する宇都宮市出身の隊員2人が10日、福田富一知事を表敬訪問し活動を報告しました。

福田知事を訪れたのは5月モンゴルへ派遣される宇都宮市出身の高橋眸さん26歳とパラグアイで2年間の活動を終えて帰国した宇都宮市出身の老松茂輝さん27歳の2人です。高橋さんは海外で教員経験のある知人から話を聞いたことがきっかけで世界を変えていけるような人間になりたいと協力隊を志したといいます。介護福祉士や柔道整復師の資格を持つ高橋さんはその知識を生かしながら近年、高齢化の進むモンゴルの高齢者施設で介護支援や人材育成などに取り組みます。

一方、パラグアイに派遣されていた老松さんは小学校の算数の教員として教材を作るなどして現地の教師の授業を手伝ったり児童に算数を教えたりして教育支援にあたりました。学校の文化の違いから赴任した当初は困惑したそうですが異なる価値観を持った人と協力して仕事をする中で相手が大切だと感じていることを知ろうとする態度が養われたといいます。

JICAによりますと海外協力隊の取り組みが始まった1965年以降、およそ60年間で栃木県から770人あまりが活動に参加したということです。

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