台湾輸出、3月は予想上回る前年比+18.9% 米国のAI需要好調

Liang-sa Loh Faith Hung

[台北 10日 ロイター] - 台湾財政部が10日発表した3月の輸出は前年同月比18.9%増の418億2000万ドルと、市場予想を大幅に上回った。人工知能(AI)関連の需要が好調だった。

財政部は今後も安定した伸びが続くと予想している。

ロイターがまとめた市場予想は8.5%増だった。2月は1.3%増。

財政部は「3月の輸出額は20カ月ぶりの高水準だった。AIアプリケーションなど新技術の需要が引き続き好調だったほか、伝統的な商品の需要も回復した」とし、情報技術(IT)、通信、映像、音響製品の輸出が過去最高の126億5000万ドルに達したと述べた。

財政部は4月の輸出を前年同月比8─11%増と予測。世界経済の成長を圧迫する高金利や地政学的緊張といったリスク要因はあるが、AI、高性能コンピューティングなどの新技術が輸出の着実な増加に寄与するとの見方を示した。

3月の電子部品の輸出総額は前年同月比5.5%減の147億ドル、半導体輸出は6.1%減だった。

対米輸出は65.7%増、2月は50.3%増だった。

対中輸出は1.3%減の127億2000万ドル。2月は16.7%減だった。

3月の台湾の輸入は7.1%増の331億4000万ドル。市場予想は2.4%減だった。台湾の輸入は完成品の再輸出の先行指標とされることが多い。

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