ボクシングのWBC世界スーパーバンタム級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)が自身の去就に言及した。
同級4団体統一王者、井上尚弥(31=大橋)との決戦(5月6日、東京ドーム)に臨むネリは2021年にブランドン・フィゲロア(米国)に初めてKO負け。ベルトを失うと、その後、何年にもわたってトレーナーの変更や体重調整などに苦悩し、最近になってようやく自身のキャリアを軌道に乗せたという。
米専門メディア「ボクシング・シーン」のインタビューに応じたネリは「私は最近の試合でより集中力を高めてきた。そして、あなたもそれを見ていただろう。物事は順調に進んでいる」と語った上で「私が理解しているように、すべてが計画通りに行けば、ムロジョン・アフマダリエフ(29=ウズベキスタン)との試合が行われる可能性がある」と明言した。
おそらく井上に勝利することを前提にしたマッチメーク構想とみられている。その上でネリは「それ(アフマダリエフ戦)が最後の試合になるだろう。私なら引退するだろう。今の人生において、ボクシングはとても退屈だ」と、井上戦を含めて残り2試合でボクサー生活を終える可能性があるという。