競泳・武良竜也選手が引退 パリ五輪逃し「悔しいが、やり切った気持ちはある」 米子北高出、東京五輪に出場

武良竜也選手

 競泳男子の武良竜也(27)=米子北高出=が引退したと10日、所属先のミキハウスが発表した。3月のパリ五輪の選考会で代表入りを逃し「悔しいが、やり切った気持ちはある」と語った。

 日体大卒業後、支援を受けた企業との契約が、コロナ禍の影響で打ち切りになる苦境を乗り越え、東京五輪に出場。7位入賞した200メートル平泳ぎのほか、400メートルメドレーリレーでも6位入賞に貢献した。22年の世界選手権200メートル平泳ぎでは4位。その後、右肩痛を受けてフォーム改造に取り組み2度目の五輪出場を目指したが、選考会では100メートル平泳ぎ、200メートル平泳ぎとも派遣標準記録を突破できなかった。

 現役時代の印象深いレースとして、東京五輪出場を決めた21年の日本選手権の200メートル平泳ぎ決勝を挙げ「自信を持って臨み、人生で一番理想通りにできたレース」と振り返った。

 今後も水泳にかかわっていく予定で「苦しい時に周りの人に支えてもらった競技人生で、感謝しかない。古里の鳥取にも恩返しとなる活動がしたい」と話した。

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