40代年収「400万円」でマイホームを購入したい!住宅ローンが「定年後も残りますが」問題ないですか?

40代年収「400万円」でマイホーム購入は遅すぎる?

「マイホーム購入は早めがよい」と言われることがありますが、実際にどのタイミングで購入を検討している方が多いのでしょうか。

株式会社AlbaLinkが実施したアンケート調査によると、「何歳までにマイホームを購入したいか」の平均は40.3歳で、7割以上の人が40歳までと回答しました。「世帯年収がいくらを超えたらマイホームを買いたいか」については、最も多かった回答が「400万円超500万円以下」で24.4%でした。

国土交通省住宅局の「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、住宅タイプごとに取得した世帯主の平均年齢は以下の通りです。

__●注文住宅:43\.8歳
●注文住宅(新築):41.1歳
●分譲戸建住宅:39.5歳
●分譲集合住宅:44.8歳
●既存(中古)戸建住宅:45.8歳
●既存(中古)集合住宅:46.3歳__

これらの調査から、40代年収400万円の方でもマイホーム購入は十分可能で、決して遅くはないことが分かります。

住宅ローンが定年後も残るけど大丈夫?

40代でも十分な収入があれば、ローンの返済を無理なく行っていけるでしょう。しかし、心配なのは定年後の返済です。

例えば返済期間が30年であれば、40歳で購入すると70歳まで、45歳で購入すると75歳まで返済を続けなければなりません。

定年後に年金だけで生活することになった場合、収入が大幅に減ってしまい、貯蓄に頼らざるを得なくなります。そのため、定年後にどのように住宅ローンを返済していくかについても事前に考えておく必要があるでしょう。

例えば定年後は、以下のような方法を検討できるかもしれません。

・退職金で一括返済する

定年後の住宅ローンの残りは、退職金で一括返済することも検討できます。ただし、老後は病気などでまとまったお金が必要になるケースも考えられますから、老後資金を別に確保しておく必要があるでしょう。

・リバースモーゲージを利用する

リバースモーゲージとは 、自宅を担保にして生活資金などを借り入れられる、高齢者向けの貸付制度です。担保に入れる自宅には住み続けられますが、借入人が死亡した際は、自宅を処分して返済します。相続人に自宅を残せなくなる可能性があるため、家族と相談したうえで検討しましょう。

また、住宅ローンの返済に加えて、水道光熱費の支払いも続きます。コンパクトな設計の住宅や省エネ住宅を選ぶことで、出費をおさえられるかもしれません。

40代年収「400万円」でもマイホーム購入は可能! 定年後も視野に入れて無理のない返済計画を

マイホーム購入のタイミングは年齢と年収がポイントになりますが、40代年収400万円でも十分可能であることが分かりました。ただし住宅ローンを組む場合は、定年後も返済が続くことが考えられます。水道光熱費や生活費も考慮に入れて、住宅選びや無理のない返済計画を立てるようにしましょう。

出典

株式会社AlbaLink マイホームは「何歳」で「年収」がいくらを超えたら買う?|男女501人アンケート調査
国土交通省 住宅局 令和4年度 住宅市場動向調査報告書 2. 結果の概要 2.3 世帯に関する事項 2.3.1 世帯主の年齢 (1)世帯主の年齢(37ページ)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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