「噂を信じないでほしい」“トラウトのブレーブス移籍報道”にエ軍メディアが猛反発! 「球団がトレードを考えている兆候はない」

現地4月4日に米メディア『The Athletic』が、「ロサンゼルス・エンジェルスのマイク・トラウトが退団を望んでいる」という記事を出した。

記事では、「トラウトはブレーブスにトレードされるだろう。エンジェルスの方向性に不満を持っているからだ。もはやトラウトと球団の目指す先は違っている。このオフにトラウトはエンジェルスに補強を頼んだが、球団は何の努力もしなかった」という理由が綴られていたが、この報道にエンジェルス専門メディア『Halo Hangout』が猛反発した。

『Halo Hangout』は、「トラウトがトレード? 不条理な噂では、エンジェルスのスターが非現実的なチームへ移籍するようだ。たとえ“内部関係者”の話だとしても、この噂は信じないでほしい」と、この報道を完全否定した。

「エンジェルスのように、チームが過渡期にある時は、いろんなことが言われてしまう。トラウトがトレードを望んでいる兆候はまったくない。なぜか『The Athletic』は、アトランタ・ブレーブスにトレードされる噂をどこからともなく作り出した」
32歳のトラウトは、エンジェルスと2030年まで、年3500万ドル(約53億円)以上の契約を結んでいる。近年は毎年のように怪我による長期欠場が続いていたが、それでも今季は開幕から活躍。9日にはリーグトップタイの6号本塁打を放つなど、ここまでは周囲の期待に存分に応えている。

『Halo Hangout』は、「エンジェルスがこの先、どう判断するか分からないが、トラウトのトレードが選択肢に挙がる可能性はなくはない。現時点で最高とは言えない組織の将来を考えれば、トラウトに費やしている資金を別の部分に使った方が有意義かもしれない」と、実際問題として将来的な退団の可能性はゼロではないとした。

それでも、「あの記事で最もナンセンスなのは、取引相手がブレーブスだということだ。ブレーブスにはトレードを成立させるペイロールの余裕も、その必要性もまったくない。『The Athletic』がブレーブスを選んだのは、球団運営を比較するためであり、何らかの情報に基づく洞察の結果かもしれない。ただ、“あのスター選手を、このチームに入れたら最高だ”という、よくある怠惰な戯言だ」と、記事の内容を一刀両断した。

最後に『Halo Hangout』は、「残念ながら、エンジェルスの将来のプランが固まるまで、こうした噂が出てくるのは避けられない。また、トレード期限までにプレーオフ争いに参加していない場合も同様だ」と、トラウトを巡る移籍報道がこの先も出てくる可能性を示唆している。

構成●THE DIGEST編集部

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