色彩豊かな動物画で知られる自閉症の画家・石村嘉成さんの個展が、19日から天満屋岡山店で始まります。その見どころを紹介するシリーズ企画「なぜ今、石村嘉成なのか」。今回は「インドガビアルの親子」です。
（石村嘉成さん）
「インドガビアルは、絶滅が心配されているだけでなく普通のワニと違う、口が長いワニの仲間です」
インドガビアルの特徴を細部までよく観察して描いています。
幼い頃から動物が好きだった嘉成さん。
母親の有希子さんは嘉成さんの手を引いて足しげく動物園に通い、図鑑を見せました。嘉成さんが描く動物は、生き生きとしていて今にも喋り出しそう。絵の中にストーリーがあるのです。
（石村嘉成さん）
「下側がお母さん」
目だけ見えてる?
（石村嘉成さん）
「そうです。こどもは1、2、3、4、5、6。6匹います。朝から一日中、水の中の保育園でたっぷり遊んだ後、夕焼けになって、お母さんバスで、バスっていう背中に乗って、顔や背中の上にのっておうちに帰ろうとしているからです。こどもの好奇心、大冒険」
優しさに満ち溢れた動物の母親たち。嘉成さんが11歳のときに病で亡くなった母・有希子さんのイメージと重なります。
石村嘉成さんの展覧会は、19日から岡山市北区の天満屋岡山店で始まります。
