土佐茶の産地残したい 「茶リティーボトル」の売り上げを生産者に還元

高知県産の「土佐茶」の振興を目指したチャリティボトルの売上金が生産者に贈られました。「産地を残したい」。消費拡大と担い手を確保するため、取り組みは今後も続けられます。

土佐茶をめぐっては、2013年に400haだった栽培面積が130haほどに減少。農家や生産量も大きく減少しています。背景にあるのは、お茶の消費量自体の減少です。

こうした中、味わい深く香り豊かな土佐茶の産地を残そうと、2022年、県農商工連携協議会が売り上げの一部を生産者に還元する「TOSACHA茶リティーボトル」という取り組みをスタート。10日、2024年3月までの販売分から、およそ180万円が土佐茶振興協議会に贈られました。

(土佐茶振興協議会 品原 伸会長)
「(贈呈で)生産者の励みにつながると思います。(土佐茶は)全国的にも評価の高いお茶。ただ生産量が少なく知名度はとても低いんですけど、一度飲んでいただければ、必ずおいしいと言っていただけると思いますので、ぜひ手に取ってみてほしいです」

茶リティーボトルの取り組みは今後も続けられる予定で、両協議会は、5月行われる「新茶まつり」や、イベントでの水出し茶の提案、小中学校でのお茶教室などで、土佐茶の認知度を向上させたい考えです。

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