陝西省漢中トキ保護区で今年1羽目となる人工孵化のトキのヒナが誕生―中国

陝西省漢中トキ国家級自然保護区・人工繁殖センターで9日、トキのヒナが誕生した。

陝西省漢中トキ国家級自然保護区・人工繁殖センターで9日午前8時半ごろ、トキのヒナが誕生した。人工孵化で誕生した今年1羽目となるヒナで、24時間かけて卵の外に出てきた。中国新聞網が伝えた。

保護区の職員によると、トキは3月から6月にかけて繁殖期を迎える。今年、人工繁殖センターはトキ28ペアの繁殖に挑んでおり、5ペアが3月13日から19日にかけて産んだ卵13個を人工的に孵化する措置がすでに取られている。初春の気温が低かったため、トキの産卵の時期や、ヒナが誕生した時期は例年に比べてやや遅くなっている。

今回のヒナは産卵から28日後に、孵化して誕生した。体重は58グラムで、平均体重よりやや重く、健康状態は良好という。今後、約40日間の育雛期を経て、人工繁殖が完了することになる。 トキの人工孵化が1992年に始まって現在に至るまで、保護区ではヒナが400羽以上誕生してきた。そして、健康状態に優れたトキ300羽以上を中国国内外に提供してきた。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

© 株式会社 Record China