89歳、花見ウォーキングが階段ダッシュ…世界最高齢クロスカントリースキーヤー佐伯克美さん「明日も多分元気だろう」サクラ満喫

サクラの満開が近い富山県魚津市の桃山運動公園で、世界最高齢のクロスカントリースキーヤー、佐伯克美さんが、次のシーズンにむけてスタートを切りました。

桃山運動公園でサクラの下、元気にウォーキングする女性たち。先頭を歩くのが魚津市の佐伯克美さん89歳です。

世界最高齢のクロスカントリースキーヤー 佐伯克美さん:「丁度、いい具合に咲いてくれた花(サクラ)。桃山はいいところです」

佐伯さんは、雪上のマラソンといわれるクロスカントリースキーの現役選手。全日本マスターズや、マスターズワールドカップに出場し、完走。88歳で世界最高齢のクロスカントリースキーヤーとしてギネスに認定されています。

佐伯克美さん:「ちょっと上を向いて、ちょっと努力して、それでやっときのう同じきょうです。いまできることを楽しむ。これが私の生き方の基本になっています」

ことし3月に出場予定だった全日本マスターズは雪不足で中止となり89歳でのギネス更新とはなりませんでした。

佐伯克美さん:「うそー、何かの間違いじゃないって、信じられないというか信じたくないというか…」

悔しいシーズンとなりましたが、佐伯さんは再び歩み出しました。この日は仲間を集めてサクラウォーキングのはずでしたが…。

佐伯克美さん:「ついてこれる人一緒に走ろう!もう(歩くの)あきてしまった。ゆっくり歩きあきたから…」

仲間「いや、まいった。すごい…」

走るだけではものたりず。階段ダッシュ。つい、トレーニングをしてしまいます。

「大きな目標、そんなぜいたくなことは言えない。小さい目標。やっぱり一日一日です」

「お疲れ様でした。サクラいっぱい咲いているし、各自気持ちよく歩いたし、控えめに歩いたものも、好きなように走ったものも、みんなまる」

サクラの下、平均年齢72歳の女子会を満喫。いまできることを楽しみ、ちょっと上を向いて生きる。そんな一日に喜びを感じる佐伯さんでした。

佐伯克美さん:「きょうはサクラの下で走れて良かった。あしたも多分元気だろう。それだけ…」

全日本マスターズが中止となり89歳でのギネス更新とはいきませんでしたが、これからも元気な姿をみせてもらいたいです。

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