【山陽オート・GI令和グランドCC】高橋絵莉子が苦手の走路で逃げて好発進「まさかです」

鈴木宏和にもらったパーカを着る高橋絵莉子

山陽オートの開場59周年記念GI「第5回令和グランドチャンピオンカップ」は10日、初日のレースが行われた。7Rで高橋絵莉子(28=伊勢崎)がスタートで先手を取り1着をゲットした。

GⅠ参戦は5回目だが、これまで4回は地元・伊勢崎で今回は初の遠征。その初戦で好発進を決め、レース後、ロッカーに戻り「まさかです」と話し、笑顔を見せた。

「ここ(山陽)は調整が合ったためしがない。(2月の)若獅子も良くなかった。いつも回転が上がってこないので消音マフラーのイメージで調整した。ダメと思って行ったので、力まなかったのもいいのかも」

思い切った調整と気負いなく臨んだことがうまくかみ合い好結果を生んだ。「中間から先で抜かれることがなかったし、上がりタイム(3・426秒)も走路温度(37度)が高いのを考えれば悪くない」と愛機の状態はいい。

それにスタートも切れている。元々早いが「(鈴木)宏和さんからもらったパーカを着ていると、なぜか切れるんですよ」笑う。スタート巧者がくれた服でゲンを担ぐ。

「今節、1着が1回取れればと思っていた。この感じなら、また1着を取りたい」。勝利へ〝色気〟も出てきた。ムードは良く、この勢いで連勝を狙う。

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