バイデン夫人に高岡銅器の着色を施したアクセサリープレゼント 富山・高岡市

アメリカで行われた岸田総理とバイデン大統領夫妻との非公式の夕食会で、高岡銅器の伝統の技で着色された『アクセサリー』がバイデン大統領の妻に贈られました。着色した高岡市の折井宏司社長は「ついにきたか」と喜びを語りました。

両首脳は夕食会のため、ワシントン市内のレストランに移動し、約2時間半にわたってバイデン大統領夫妻との非公式の夕食会に臨みました。

樫元記者:「岸田総理が夕食会を終えて出てきました。ジルさんと握手をしています」「バイデン大統領も出てきました」

夕食会の前には贈り物の交換が行われ、岸田総理からバイデン大統領に輪島塗のコーヒーカップなどが、裕子夫人からジル夫人に高岡銅器のアクセサリーが贈られたということです。

こちらがジル夫人に贈られたアクセサリーです。高岡市のモメンタムファクトリーoriiが着色を施しました。

モメンタムファクトリーorii 折井宏司社長: 「ついにきたかっていう思いとやっときたかという感情が出てきました」

1950年に高岡市で折井着色所として創業したorii。伝統的な着色技術を用いた仏具などの着色だけでなく、斬新なアイデアでヒット商品を次々と生み出しています。

モメンタムファクトリーorii 折井宏司社長:「まずは面白い模様をつけるために『ぬか』をつけるんですね」「塩を大量に足して、少し温泉の成分をちょっと入れています」

『ぬか』を付着させた銅板を800℃まで加熱し下地に模様をつけます。そこに薬品を塗り乾燥させることで人工的に銅のさびを作り出します。最後に気化したアンモニアに銅板をかざすと…化学反応を起こし一気に発色。こうして世界に1つだけのオリジナルの商品が生まれます。

今回贈られたのはバッグブランド「FUMIKODA」を展開するFUMIKODAが販売しているバングル・ピアス・ネックレスのアクセサリー3点セットでこの伝統的な着色技術が施されました。

折井宏司社長:「震災で今、能登、北陸大変な状況ではあります。今回このような形使われることによってですね、多くの方が富山、石川にきていただいて伝統産品を購入していただきたいなと思います」

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