航空大手ANAホールディングスの子会社「ANAあきんど」(東京)から兵庫県姫路市に出向していた50代の男性職員が、勤務中に飲酒を繰り返していたことが10日、市への取材で分かった。1日2~3回、市役所近くのコンビニで缶チューハイなどを買い、店外の物陰で飲んでいた。同社は9日付で男性の出向を打ち切った。同社側で処分を検討する。
同市とANAは、新型コロナウイルス禍で航空業界が窮地に陥ったことを機に人事交流を続けていた。市によると、男性は昨年4月から市政策局の課長級として勤務。地方創生の関連業務を担当していた。公用車の運転はしていなかったという。
今月3日、外部から「市役所横のコンビニで飲酒している職員がいる」と通報があり、市人事課の担当者が翌4日、男性が酒を飲んでいるところを確認した。男性は市の調査に「孤独感があり、やめられなかった」と謝罪したという。
ANAあきんどの広報担当者は「事実関係を確認し、厳正に対処する」としている。(井上 駿)