五日市南小体育館の改修工事で足場崩れる 昨年12月、車や外壁を損壊 広島市が業者を1カ月間指名停止

広島市役所

 広島市が発注した五日市南小体育館(佐伯区)の屋根の改修工事で、昨年12月に足場が崩れて体育館利用者の車や体育館の外壁を損壊していたことが10日、分かった。けが人はいないという。

 市工事契約課によると、昨年12月12日午後8時半ごろ、金属製のパイプと板で組んだ高さ約5メートル、幅約30メートルの足場が強風で倒れた。体育館の利用者がおり、近くに止めてあった車4台などを壊した。事故当時の最大瞬間風速は11・5メートルで、足場を固定していたアンカーボルトが強風で引き抜かれたという。

 市は「業者が足場と体育館の壁を固定する箇所を増やすなどの安全対策を怠っていた」としている。10日、受注した建設業のエヌ・ビー技建(安佐南区)を市の入札で同日から1カ月間の指名停止にした。

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