立憲が自見はなこ特命担当相に「紅麹」サプリ健康被害で緊急申し入れ「今国会で報告義務化、罰則規定の法改正実現」

自見はなこ内閣府特命担当

立憲民主党は10日、自見はなこ内閣府特命担当相に対し、小林製薬の「紅麹」を原料として使ったサプリメント(健康食品)による健康被害に関して緊急申し入れを行った。

同社のサプリメント摂取ではこれまで5人の死亡事例をはじめ、多数の入院事例などが報告される事態になり、現在も被害が拡大している。

同党は機能性表示食品による健康被害が発生し拡大の恐れがある場合、原因が特定できていない場合であっても速やかに報告を義務付ける法改正を今国会中に行うよう申し入れた。自見氏は「しっかり受け止めます」と応じたという。

終了後、同党の柚木道義衆院議員は「一番のポイントはなぜ2か月も(報告が)今回かかったのか。やはり法律の中に健康被害が起こった時の報告義務、ガイドラインが法制化されていない、罰則規定もない。医薬品の場合は罰金、もしくは懲役の両方です。それを(法改正で)入れるということなんです」とした上で報告義務化の法改正についてこう説明した。

「(自見)大臣からは〝ディグリー〟、段階レベル程度に応じて報告義務化の議論を進めていきたいと言われた。『原因究明をしっかりやって』とまくらことばでつくんです。でも(原因究明に)1年かかることもあるでしょう。それまで法改正をしないんですか、それで国民の健康と命は守れますか。それは切り分けて原因究明はしっかりやる。今後、健康被害が起きた時に、いろんな機能性食品で原因究明が特定ができなくても一定の客観的な健康被害情報の報告が入れば報告、公表、それができなければ罰則と。今回の原因究明ができなくても法改正はやると、2つの意味をそれぞれ申し上げた。今国会での報告義務化、ダメならば罰則規定の法改正を実現したいと思います」

© 株式会社東京スポーツ新聞社