県内一の観光都市、日光市では、4月から市内の小中学生を対象に平日に休める新たな制度を導入しました。観光関連産業で働く人と子どもの触れ合いの機会を増やすのが狙いです。
この制度は、去年(2023年)6月に全国知事会がワークライフバランスの充実につながる休み方の改革を提言したことを受け、日光市が導入したものです。
市内の小中学校に通う児童、生徒を対象に、平日に家族との学びや触れ合いの機会を増やすのが目的で、年度内に最大3日間の平日休暇を取得できます。
市内には世界遺産の二社一寺があり、観光関連の仕事で土曜日、日曜日、祝日に働いている人が県内で特に多いという特殊性があることから導入を決めたということです。
取得は任意で、前日までに学校に届け出ます。学校外での自主学習の活動とするため、欠席にはならず、出席停止や忌引きと同じ扱いとし、取得したことで受けられない授業は、家庭での自習で補うとしています。
こうした制度は、県内の自治体では初めてで、同様の制度は愛知県や大分県別府市で行われているということです。
日光市商工課の担当者は「親子の触れ合いを充実させてもらうのと有給休暇の取得率アップにもつなげたい」と話しています。