40打数6安打、打率.150の「レンドーンを放出するべき!」元GMがエンジェルスに提言「大型契約の失敗を取り戻そうとする行為は、傷口を広げるだけ」

シンシナティ・レッズやワシントン・ナショナルズで計16年もGMを務め、現在は『The Athletic』でコラムニストを務めるジム・ボーデン記者が、ロサンゼルス・エンジェルスのアンソニー・レンドーンに苦言を呈した。

ボーデン記者は記事で、「エンジェルスはレンドーンを放出するべき」と断言。「2019年に34本塁打を放ち、MLBトップの126打点でナショナルズをワールドシリーズ優勝に導いたが、その直後に7年2億4500万ドル(当時約368億円)で契約したエンジェルスでは“災害”となった」とレンドーンを紹介した。

「しかし、エンジェルスでの4シーズンでは、本塁打を10本打ったことも、35打点を記録したことも、1シーズンで60試合に出場したこともない。おまけに今春のキャンプでは、“私にとって野球は最優先事項ではない。これは仕事だ。生計をたてるためにやっている”と言った。その考え方が、ナショナルズが再契約しなかった理由のひとつだ」
レンドーンはエンジェルスに移籍後、毎年のように故障で長期欠場。チームやファンの期待を裏切り続け、MLBを代表する“不良債権”とも呼ばれている。25年シーズンは開幕から1番に起用されているが、初安打は24打席目にようやく生まれた(三塁への内野安打)ほど、精彩を欠いている。4月9日現在の打撃成績は、40打数6安打、打率.150、打点も本塁打もゼロという惨状だ。

「どの選手だって怪我は避けたいと思っている。ただ、レンドーンは6月に34歳になるため、これから衰えが加速していくのは明らかだ。エンジェルスとの契約は26年まで残っているが、エンジェルスが行なっている大型契約の失敗を取り戻そうとする行為は、傷口をさらに広げるだけ。さっさと放出して、次に進むべきだ」

エンジェルスのファンからブーイングを受けているレンドーン。ワールドシリーズ優勝に貢献したかつての打棒は、はたして戻ってくるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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