開幕前から不安視されていたドジャースの内野守備、米識者の評価は「予想よりも大きな問題になっていない」

ロサンゼルス・ドジャースはインターリーグとして行なわれているミネソタ・ツインズとのカードでも打撃陣のパフォーマンスが光っている。初戦、2戦目で計19安打、本塁打も大谷翔平の今季3号を含め、2試合で4本が記録されている。

現地時間4月9日の2戦目も6対3でドジャースが勝利し、今季3度目のカード勝ち越しを決めており、開幕から続いている勢いは、凄みをみせつけている打線が原動力となっていることは言うまでもない。

またその一方で、開幕前にウィークポイントに挙げられていた内野守備も、現在ではそれぞれのポジションで順調であると、メジャー公式サイト『MLB.com』が伝えている。

同サイトのファン・トリビオ記者が4月10日、特集記事の中で、ここまでの内野守備について見解を綴っており、「ドジャースの守備(特に内野)について語られることが多い割りには、今シーズンは必ずしも多くの試合で綻びをみせていない。日曜日のカブス戦の敗戦(3つのエラー)は最も醜かったが、それも極めて悪天候の中でのことだった」と振り返っている。

続けて、今季よりコンバートとなった、ムーキー・ベッツ、ギャビン・ラックスのフィールディングにも言及。トリビオ氏は「ベッツはショートの守備が上手くはなったが、彼を(セカンドに)戻したいと思うプレーもあった」と評価。さらに「春にスローイングの不調でショートから二塁に移ったギャビン・ラックスは、意外にも今季エラーのない唯一の内野手だ」と記している。

また、オープン戦で拙守が目立ったサードのマックス・マンシーには、エラーや好プレーもあったとしながら、「全体として、彼はまだこのポジションで安定した向上を示す必要がある」と説いている。

トリビオ氏は、打撃陣同様、投手陣のパフォーマンスもシーズンが進むにつれ、より上がっていくものと見通しながら、「チームは守備の改善からも恩恵を受けるだろう。守備については、予想されたほど大きな問題にはなっていない」と指摘。加えて、デーブ・ロバーツ監督による、守備陣へのコメントも掲載、「1か月前よりかなり良くなっていると思う。これからもっと良くなっていくだろう」と語ったとしている。

開幕からおよそ3週間、現状ではドジャース内野陣に対し、現地識者や指揮官からも及第点が与えられている。世界一に登り詰めるためには、攻守両面で高いクオリティが求められるだけに、今後も各ポジションの守りにも、ファンの視線が注がれることになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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