青森県弘前市の弘前公園本丸で10日、「弘前枝垂(しだ)れ」がほころび始めた。弘前枝垂れはソメイヨシノより3~4日早く咲くとされるシダレザクラで、さくらまつり(12日~5月5日)を控えた園内に彩りを与えている。
弘前枝垂れは花びらの枚数が通常のシダレザクラより多い7~8枚で、ボリューム感がある。日当たりが良い東側の枝先と、木の上部で数輪開き始め、薄ピンク色のかれんな花が風に揺れていた。
園内を散歩していた同市在住の小田桐志津子さん(70)は「毎年桜の開花を心待ちにしているので、弘前枝垂れの開花は喜ばしい。趣味のウオーキングもますます楽しみ」と話した。
市によると園内のソメイヨシノの開花は14日、満開は19日の予想。