【中日】強い! 立浪竜が〝1日天下〟回避 939日ぶりの5連勝

単独首位を堅持した中日・立浪監督

昨季までの低迷がウソのようだ。中日は10日のDeNA戦(横浜)に6―1で快勝して単独首位を堅持。2021年9月14日以来、939日ぶりとなる5連勝を飾り、貯金を4とした。

立浪竜の勢いが止まらない。攻撃陣は初回から2四球を選んで二死一、二塁のチャンスをつくると5番・細川が左前へはじき返して幸先よく1点を先制。続く2回も3連打で無死満塁の好機から高橋周の適時内野安打などで2点を追加し「当たりは良くなかったですが、チームに追加点が入って良かったです」とニッコリだった。

さらに、3回は下位打線からつくった二死一、二塁の場面で先発投手の松葉、三好の連続タイムリーでリードを5点に広げた。プロ初先発となったDeNA・小園に7安打を集中させて5点を挙げ、容赦なくマウンドから引きずり下ろした。4回から2イニング得点を挙げられなかったが、6回には新主砲・中田が左前適時打を放ち、ダメ押しした。

終わってみれば、15安打で今季3度目となる2桁安打。15安打は昨年4月16日の巨人戦(バンテリン)以来、360日ぶりだ。今季初登板初先発となった松葉は「味方が点を取ってくれて楽な気持ちでマウンドに上がれました」と大量援護に感謝しつつ、6回途中まで2安打1失点で1勝目をゲット。その後を梅津―清水―斎藤―松山の無失点リレーでつなぎ、ゲームセットの瞬間には立浪監督からも笑みがこぼれた。

中日は前日9日の同戦にも勝利し、2891日ぶりに単独首位に浮上。8年ぶりの出来事に名古屋を中心に大いに沸いたが、この日敗れれば一夜にして首位から陥落してしまう状態だった。しかし、投打ががっちりかみ合い、勢いは衰え知らずだ。

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