自民の神奈川県議、中東視察を離脱し帰国 自己都合、議長や団長に報告せず 「会派としておわび」

松田良昭氏

 自民党の松田良昭・神奈川県議(71)=横浜市戸塚区選出=が海外での視察(県政調査)を自己都合で切り上げて帰国していたことが10日、明らかになった。 

 県政調査は自民会派が調査計画書を議長に提出し、県議会の議決を経て実施しており、会派の柳下剛団長は神奈川新聞社の取材に「議決通りに調査を遂行しておらず、看過できない。調査からの離脱を事前に議長や団長に連絡もしなかった。旅費などは公費で支出されており、適正に対応する」と述べた。同日の交渉会派の団長会で「会派としておわびする」と陳謝した。

 県政調査は3月26~31日の日程で、自民会派の10人が中東のカタールとアラブ首長国連邦を訪問。カタールで開催されていた国際園芸博覧会を視察するなどし、2027年に横浜市で開催予定の園芸博に向け施策推進の参考にすることなどが目的だった。計画書では1人当たりの経費は約81万円。

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