「紅白戦で緩慢プレー」部員に正座強要、立ち上がる際に転倒し靱帯損傷 尚志館高・野球部長が体罰、謹慎3カ月 日本学生野球協会

 日本学生野球協会は、部員に正座を強要する体罰をした鹿児島県志布志市の尚志館高校野球部長(37)を、2月27日から3カ月の謹慎処分としたことが10日までに分かった。

 同校によると、体罰があったのは2月25日午後5時ごろ。紅白戦中に緩慢なプレーでミスをしたことを理由に、当時1年生の部員を約30分間グラウンドに正座させた。

 部員は立ち上がる際に転倒。右足首の靱帯(じんたい)を損傷し、約6週間の診断を受けた。部長は発覚後、部員と保護者に謝罪。部長本人が県高野連に報告した。部員のけがは既に完治した。同校は春の九州地区高校野球大会県予選に出場した。

 同校は「許されない行為。今後同じことがないように努める」としている。処分は9日付。

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