セブン&アイ/持分比率15%以上で「イトーヨーカドー」上場検討

セブン&アイ・ホールディングスは4月10日、子会社で祖業であるイトーヨーカ堂について、上場を検討していると発表した。

<井阪社長>

井阪隆一社長は、「まず、SST(スーパーストア)事業については、現在行っております抜本的変革の先にあるSST事業の長期的な成長のための有力な選択肢の1つとして、 当社によるSST事業の一部持分の継続保有及びコンビニエンス事業とSST事業の食品開発領域における協働体制の維持を前提に、現実的に最速のタイミングでのSST事業の株式公開化に向けた検討を開始いたします」と述べた。

また、「その結果、SST事業については、独自の財務規律の下で成長戦略を強化する体制への移行が果たせられると考えております。同時にCVS事業は、より一層CVS事業の成長戦略にフォーカスする構造となります。日本、北米、そしてグローバルcs事業の立体運営を実現するために、今後、CVS事業のリーダーシップ体制、マネージメント体制の統合にも取り組んでまいります」と語った。

上場にあたり、イトーヨーカ堂株式をどの程度、保有するかについては、「やっぱりシナジーがきっちり創出できるぐらいのパーセンテージでないといけないと思ってます。ですから、15%未満とかではダメだという風に思ってます。といって、連結にはやっぱり固執するつもりはない。やはり独自の財務規律の中で彼らが、独自に投資ができる、そういう環境になったら、長期的な成長には役立つという風に考えてます」との見解を明らかにした。

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