Jデビュー慶大2年生、G大阪DFとの“ヒートアップ場面”反省「ちょっと熱くなりすぎた」

塩貝健人がヒートアップ場面に反省のコメント(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】

J1第3節延期分の1試合開催

J1リーグは4月10日、第3節延期分の1試合が行われ、横浜F・マリノスがガンバ大阪を2-0で下した。この試合で横浜FM加入が内定している慶応大在学中の2年生FW塩貝健人がJデビュー。ピッチ投入後には相手選手とのマッチアップの際に熱くなるシーンも。19歳アタッカーは試合後「ちょっと熱くなりすぎた」と振り返った。

横浜FMは直近のアウェー・ヴィッセル神戸戦(7日)を2-1でモノにし今季3勝目をマーク。日産スタジアムにG大阪を迎えた一戦で今季ホーム初勝利を目指した。前半から果敢に攻めながらも決め手を欠く展開になったなか、後半8分に先制。G大阪ゴール前に迫るとMF山根陸のクロスを中央でFWアンデルソン・ロペスが受け、相手DFを背負いながらも左足でシュートを突き刺した。

試合終盤には途中出場のFW植中朝日が左足で冷静に追加点を奪取。2-0で今季初の連勝を飾った横浜FMはこの日、慶応大在学中で、2027シーズンからの加入が内定している19歳FW塩貝が初のベンチ入り。1-0とリードして迎えた後半21分にJリーグデビューを飾った。

ピッチ投入後、敵陣左サイドで果敢にボールを奪いに行った際には、マッチアップしたG大阪DF黒川圭介との攻防でヒートアップ。激しいプレーに因縁をつけられると、物怖じせずに対抗しようとしたこの場面について本人は「ファンだったり見てる人を驚かせたいなと思って臨んだんですけど、ファーストプレーはちょっと熱くなりすぎたかな」と反省した。

デビュー戦ながらも負けん気を見せたファーストプレーについて「逆にガツンといったからこそ、そのあとしっかり試合に入っていけたのかな」と振り返りつつも「悪かったと思って、ちょっと感情的になってしまって相手選手に謝った。次は気をつけたい」と、冷静に見つめた。

アディショナルタイムを含めるとおよそ30分間与えられたプレータイムで、塩貝は果敢にプレー。後半38分にはFW宮市亮の左クロスからペナルティーエリア内で決定機を迎えるも、フリーで放ったシュートはミートせず「あんまり納得いってなくてシュートシーンはもちろん 決めなきゃ駄目」と肩を落とした。

それでも記念すべきJデビュー戦で堂々とプレー。存在感を放った19歳は「練習とか練習試合で色々自信もあったなかで、今日は臨んだと思いますけど、チャンスをまず1回得たことで色々感じたり発見したりしたことを、次に活かしていきたい」と次のステップを見据えていた。(FOOTBALL ZONE編集部・橋本 啓 / Akira Hashimoto)

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