【広島】新井監督は連敗脱出しホッ 小園の遊ゴロを「ナイスバッティング」と激賞

連敗を脱出した広島・新井監督

貧打も連敗も脱出してホッとひと息だ。6―2で阪神(甲子園)に快勝した広島・新井貴浩監督(47)は試合後「ファンの方々には4試合連続完封負けで喜ばせてあげられなくて、申し訳ない気持ちがあった」と、久々の勝利に安堵の表情だ。

〝久々〟で言えば得点もしかり。この日は前日まで36イニング無得点と深刻な得点力不足を抱えながら迎えた一戦。初回に一死三塁から3番・小園の遊ゴロの間に先制点を挙げ、この瞬間にリーグ・ワースト記録を更新する「5試合連続」の完封負けは回避した。指揮官は「小園のショートゴロがみんなの気持ちを楽にした。ベンチの空気も変わったし、小園が色んなものを背負ったショートゴロだった」とし、記録上は「遊ゴロ」での凡退も「いいバッティングだった。ナイスバッティング」と激賞した。

2回には一気に打線がつながり大量5得点。指揮官の試合後の談話の通り、自己犠牲で流れを引き寄せた小園の初回の一振りは、ここ最近のモヤモヤを振り払う値千金打となったようだ。

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