本当に知ってる?美肌にいい栄養素と多く含まれる食材

看護師で薬膳師の薬膳ナースけいこです。美肌のために、食べ物が大切なのはわかるけど、何となくのイメージでフルーツを食べてみたり…。じつは、「何がどのように肌にいいのかわかっていない」ということはありませんか?

今回は、看護師・薬膳師などの資格をもつ薬膳ナースけいこさんが、美肌をつくり、保つために欠かせない栄養素と、多く含まれる食材をまとめました。そろそろ紫外線が気になる季節、体の内側から美肌をつくる準備をしておきましょう!

美肌に食べ物が重要なわけ

美しい肌を保つために、食べ物が重要な理由は、「肌は体内に取り込んだ栄養素からつくられるから」です。人間の体は生命を維持するために重要な脳や消化器官の活動に多くの栄養を取られます。その余りで肌がつくられるので、体内の栄養が不足していると、美しい肌を作る余裕がなくなってしまって、肌トラブルがおきやすくなります。

健康のためだけでなく、美肌のためにも栄養を意識しておくことが大切です。

美肌栄養素と多く含まれる食材

【ビタミンA】
ターンオーバー(肌代謝)を活発にして、潤いのあるなめらかな肌をつくる
油脂類といっしょに食べると吸収がよくなる
(多く含まれる食材)
かぼちゃ/うなぎ/モロヘイヤ/レバー/にんじん/春菊 など

【ビタミンC】
コラーゲンの生成を助ける
メラニン色素がつくられるのを防いでシミを予防する
(多く含まれる食材)
キウイフルーツ/いちご/柿/ブロッコリー/パプリカ/れんこん など

【ビタミンE】
抗酸化作用で肌の老化を防ぐ
ターンオーバーを促進する
ビタミンA・ビタミンCといっしょに食べると効果がUP
(多く含まれる食材)
ナッツ/アボカド/うなぎ/はまち/モロヘイヤ/植物油 など

【鉄】
肌に酸素を送り栄養を届けることで体の内側から健康な肌をつくる力を高める
ビタミンC、タンパク質と同時摂取で吸収率が上がる
(多く含まれる食材)
レバー/マグロ/かつお/小松菜/納豆/ひじき など

【ポリフェノール】
細胞を傷つける活性酸素を除去して肌の老化を予防する
(多く含まれる食材)
ワイン/緑茶/ブルーベリー/チョコレート/しょうが/大豆 など

とり方のコツ

せっかく食材選びを工夫したので、より効果的に吸収される摂り方も知りたいですよね。

とり方のコツは、「朝、スムージーで栄養をとったから後はとらなくてOK」ではなく、こまめにとることです。
例えば、ビタミンCは、摂取後2~3時間がすぎると体外に排出され始めます。

3食でバランスよくとることはもちろん、飲み物や間食を選ぶときも、美肌の味方になる栄養素を意識すると、体内に美肌栄養素がとどまりやすいですね。

紫外線や乾燥が気になる季節も、体の内側から美肌を生む力を蓄えて、きれいな肌ですごせますように。

■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中
編集/サンキュ!編集部

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