24年中国成長率予想5.0%に引き上げ、製造業に勢い=ゴールドマン

[北京 10日 ロイター] - 金融大手ゴールドマン・サックスは10日、2024年の中国国内総生産(GDP)伸び率見通しを前年比5.0%とし、従来の4.8%から引き上げた。中国製造業の勢いを指摘した。

第1・四半期成長率見通しも従来の4.5%から5.0%に上方修正した。

ゴールドマンはノートで、1年前に見られたほどの勢いではないものの、製造業の強さに一致し、第1・四半期に在庫が大幅増になったと指摘。ただ、その増加分を消化する必要があるほか、追加緩和の可能性が薄いことなどから、成長率は第2・四半期に鈍化する公算が大きいという見通しを示した。

こうした見通しに基づき、25年の成長率見通しは4.2%を維持。「中国政府は24年に実質GDP伸び率を『約5%』にするという目標を達成する可能性が高い。中期的には、不動産価格低迷の長期化や中国輸出品に対する貿易障壁の高まりにより、成長率はわれわれが見込む約4%のトレンドに戻るだろう」とした。

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