【ベトナム】UPCoM登録の2行、HOSE年内上場へ[金融]

ベトナムのベトアー銀行とバンベト銀行(BVバンク)は株式の流動性を高めるため、年内に現在登録している未上場株式の公式店頭市場「UPCoM」からホーチミン証券取引所(HOSE)への上場を目指している。9日付ダウトゥ電子版が報じた。

ベトアー銀行は今月26日に開催予定の年次株主総会資料で、株式上場について提案している。HOSEまたはハノイ証券取引所(HNX)のどちらに上場するかは、取締役会が決定する。

同行は株式配当と資本準備金による2兆1,060億ドン(約8,440万米ドル、128億円)の増資についても株主総会に諮る。増資後の定款資本金は7兆5,050億ドンとなる見込みだ。

BVバンクも年次株主総会にHOSEへの上場案を諮る。2023年の総会で承認されたが、市況が不利だとして実行しなかった。同行の取締役会は、今年は経済回復が期待できるとして改めて上場を提案する。

同行は6,900万株近くを株主割り当てで、2,000万株を自社株配分制度(ESOP)で発行し、8,900億ドン近くを増資して定款資本金を6兆4,080億ドンに引き上げる計画も提案する。

株式市場では現在、ベトアーとバンベトに加えて、アンビン銀行(ABバンク)、キエンロン銀行、ベトナム商信銀行(ベトバンク)、ペトロリメックス石油銀行(PGバンク)、サイゴン工商銀行(サイゴンバンク)の7行がUPCoMに登録している。23年は5行がHOSEまたはHNXへの上場を計画を発表したが、成功したのはナムアー銀行(HOSEに上場)だけだった。

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