【カンボジア】24年の成長率、6.2%に据え置き=AMRO[経済]

シンガポールにある国際調査機関の東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3マクロ経済調査事務局(AMRO)は、カンボジアの2024年の国内総生産(GDP)成長率見通しを、1月の予測と同率の6.2%に据え置いた。

ASEAN10カ国に日本などを加えた地域の経済情勢に関する報告書「ASEAN+3地域経済見通し(AREO)」で、カンボジアの23年のGDP成長率は5.3%だったと推計。25年の成長率は6.4%に上昇すると予想した。 

インフレ率は、24年が前年を1ポイント上回って3.1%になると予測。経済成長率と同様に、1月時点の見通しを据え置いた。25年のインフレ率は2.8%と予想した。

対象国・地域全体の24年の成長率予測は1月予測の4.5%に据え置いた。国・地域別の成長率予測は、フィリピンが6.3%で最も高かった。これにカンボジアとベトナムの6.0%、中国の5.3%、インドネシアの5.2%、マレーシアの5.0%、ラオスの4.7%が続いた。

AMROは対象国・地域について、投資の回復などに伴い内需が堅調に推移すると予想。輸出の拡大や観光業の成長などを背景に、引き続き世界経済の成長エンジンの役割を果たすとの見方を示した。

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