マルメロ咲き誇る 熊本県宇土市の走潟公民館 

見頃を迎えたマルメロの花。今月中旬まで楽しめる=6日、宇土市
見頃を迎えたマルメロの花。今月中旬まで楽しめる=6日、宇土市

 熊本県宇土市の走潟公民館に植えられたマルメロ(バラ科)の花が見頃を迎えた。4月中旬まで楽しめそうで、現地では地元の「走潟マルメロ会」のメンバーが14日まで、地域との関わりやマルメロを使った伝統菓子作りを紹介している。

 マルメロは洋ナシに似た実をつけ、細川家ゆかりで江戸幕府への献上菓子「かせいた」の原料となった。マルメロ会は戦前まで走潟地区で盛んに栽培されていた伝統を復活させようと、公民館や地元の走潟小などでマルメロを植栽。菓子を再現して販売している。

 花は直径3~5センチで薄いピンク色。6日は無数の花が咲き誇っていた。会では「今期は菓子の出来が良い。ほかではなかなか見られない花を見に来てほしい」としている。(古東竜之介)

© 株式会社熊本日日新聞社