熊本県山都町新小のスギ伐採跡地で7日、植樹イベントがあり、県内外から駆け付けた80人が2ヘクタールに苗木400本を植えた。
生物多様性の保護と林業従事者支援のため、東京のNPO法人「環境リレーションズ研究所」が全国で展開する「プレゼントツリー」事業の一環。都市部の住民や企業が1本当たり4500円を寄付し、地元の緑川森林組合などが維持管理を担う。山都町内では3カ所目で、これまでに1万2千本を植樹した。
参加者は山の斜面にくわで穴を掘り、タブノキやケヤキなど土地に適した種類の苗木を植えていった。東京都の公務員の男性(64)は「景色が素晴らしくて気持ち良い。東京では空気や水などで森の恩恵を受けてばかりなので、地域づくりに少しでも貢献したい」と話した。(河北英之)