【J1】2年ぶりV奪回の使者となる! 横浜Mで〝ワンダーボーイ〟が次々躍動

塩貝健人(左)と植中朝日

J1横浜Mで窮地を救う〝ワンダーボーイ〟が次々と躍動だ。

明治安田J1リーグで、横浜Mは10日のG大阪戦(日産)で2―0と快勝して4位に浮上した。チームは今、過密日程の真っただ中。3月30日の名古屋戦で1―2と敗れて以降、中2~3日が続き、17日のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦の敵地での蔚山戦まで〝6連戦〟という過酷な状況だ。そんな窮地で救世主になりそうなのが、2人の若手ストライカーだ。

まずは特別指定選手として加入した慶大2年のFW塩貝健人(19)。後半21分からピッチに入ってJデビューを果たすと、闘志あふれるプレーで攻撃にリズムをもたらした。「最初からかましてやろうという気持ちでやった。それは結構、意識していて、いつもファーストプレーはファウル気味でも(相手の)人に強くいく」という負けん気の強さが売り。この日は無得点だったが「次は絶対に点を取りたい」と強い意気込みを見せた。

そして、今夏のパリ五輪世代を目指す大岩ジャパンで活躍しながら、アジア最終予選(15日開幕、カタール)では無念の落選となったFW植中朝日(22)。後半アディショナルタイムに貴重な追加点を奪って試合を決めた。「落ち込んでる暇はない」という植中は、ようやく生まれた今季初ゴールに「ここから〝ケチャドバ〟じゃないけど、取っていけるように」。かつて元日本代表MF本田圭佑(37)が口にしたフレーズでゴール量産を誓った。

2人の俊英が2年ぶりV奪回の使者となるか。

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