嵐が強調した「主体性」と堂本光一のダメ出し 再出発で露見した福田淳社長とのズレ

嵐と堂本光一

旧ジャニーズ事務所の流れをくむSTARTO ENTERTAINMENTが10日、本格的に始動した。福田淳代表取締役CEO(最高経営責任者)は「史上最高のエンタメをつくる」と高らかに宣言したが、嵐が「主体性」を強調した声明には福田氏との微妙な距離感がにじみ出るといわれ、KinKi Kidsは不穏な動きを見せている。

スタート社は公式サイトで声明を発表し「10日より本格的に業務を開始いたしました」と報告した。同社はSMILE―UP.所属だったタレントのエージェント、マネジメント会社。各タレントとの契約形態には触れず、声明で「当社と契約した28組295名のタレント」としている。公式サイトには木村拓哉(51)をはじめ、堂本光一(45)らが、グループではキンキや嵐らが掲出された。これらのタレント、グループは移籍が完了したとみられる。堂本剛(45)は3月いっぱいで、二宮和也(40)は昨年10月でそれぞれ退所しており、公式サイトにはやはり掲出されていない。

嵐は同日、新会社設立を発表した。グループで唯一、活動休止中のリーダー、大野智(43)も含めた5人の連名で「5人で何度も何度も話し合い、会社を設立致しました」と報告。嵐は2020年末に活動休止して以降、再始動をめぐってファンをヤキモキさせているが、デビュー25周年イヤーの今年にグループの新会社を設立したことで再始動の機運はグンと高まる。

芸能関係者は「新会社設立は、嵐の再始動を見すえてのものだろうと言われています」と話す。

グループのデビュー日は11月3日だ。

「嵐は節目、節目でファンを喜ばせてきました。今年こそ…と期待していいでしょう」(前出関係者)

ただ、スタート社のトップ、福田氏との関係性が危惧されている。

嵐が声明で「これまで以上に主体性をもち、これまで以上に主体的に判断をし、これまで以上に主体的に行動したい」と「主体」というワードを3度も使ったのが意味深だ。

スタート社は仕事をあっ旋するエージェント制を導入しているため、嵐が新会社を設立して「主体的」に活動するのは合点がいくのだが…。

芸能プロ関係者は「嵐のメンバーが福田体制にどこまで信頼を寄せているかが定かではありません。そもそも嵐は、藤島ジュリー景子氏が手がけたジュリー派です」と首をすくめる。嵐の声明からは福田体制に頼らず、自分たちで活動していく決意も感じ取れる。

キンキも不穏な動きを見せている。

光一は4日発売の「日経エンタテインメント!」5月号のインタビューで、スタート社を念頭に「KinKi Kidsにせよ誰にせよ、各タレントが作り上げてきた歴史は前の会社で作り上げたものであって、新会社のものでは決してない」とクギを刺し、ファンはザワついた。

前出芸能プロ関係者は「光一は後輩の育成のためにもスタート社に残留しましたが、今も細かな契約について話し合っているとされます。嵐のように新会社の設立も取りざたされている。ただ、嵐のようにグループが残留するかは不透明。福田体制にまだ納得がいっていない部分があるようです」と語る。

新アイドル帝国の船出は波乱含みだ。

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