香川県/高松港港湾脱炭素化推進計画案、CO2排出量25年度に13年度比33%減

香川県は10日、「高松港港湾脱炭素化推進計画」(案)を公表した。取り組み分野別に重要業績指標(KPI)を設定し、短期(2025年度)と中期(30年度)、長期(50年)に分けて数値目標を盛り込んだ。二酸化炭素(CO2)排出量は25年度に13年度比33%減の4・4万トン、30年度に46%減の3・5万トンと段階的に減らし、50年に実質ゼロを目指す。
高松港(高松市)の港湾脱炭素化推進計画は、ターミナルの脱炭素化の取り組みに加え、ターミナルを経由して行われる物流活動(海上輸送、トラック輸送、倉庫等)や港湾を利用して生産などを行う臨海部に立地する事業者(化学工業、非鉄金属製造業、機械器具製造業など)の活動に伴う取り組み、ブルーカーボン生態系などを活用した吸収源対策を対象範囲とする。
従来の化石燃料由来のエネルギーから次世代エネルギー燃料に転換を図る。50年に全量を水素で調達した場合、年間約6500トンの需要があり、貯蔵タンクは5基(1基2500立方メートル)必要になると試算した。全量をアンモニアで調達すると、年間約4万2400トンの需要を見込み、貯蔵タンクは2基(同2万2000立方メートル)必要とみている。
KPIの数値目標ではほかに、低・脱炭素型荷役機械導入率を30年度に75%、50年に100%に引き上げる。5月9日まで意見を募集し、9月までの計画策定を目指す。

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