松山英樹、帝王ニクラスも絶賛した夕食会の“気遣い”に英紙再脚光「注いだ努力で特別なものに」

松山英樹【写真:ロイター】

マスターズ夕食会を英紙が回顧

米男子ゴルフの祭典・マスターズが現地時間11日に米ジョージア州オーガスタのオーガスタナショナルGCで開幕する。9日には歴代優勝者が集う恒例の夕食会「チャンピオンズ・ディナー」も開催されたが、英メディアは歴代のメニューに注目。2022年に松山英樹(LEXUS)が考案したものが「最高だった」と称賛を浴びせ、さらに食事以外にも用意していた気遣いにも注目していた。

前年王者がホスト役を務め、ディナーメニューも考案する「チャンピオンズ・ディナー」。2021年に優勝した松山は翌年、前菜の寿司と刺身の盛り合わせ、西京焼きや和牛、あまおう、おろしポン酢など日本らしい品々を提供。2017年覇者のセルヒオ・ガルシア(スペイン)が自身のSNSに「星5つのチャンピオンズ・ディナーだ」と感動を記すなど、数多くの称賛を浴びた。

英紙「デイリーメール」電子版は、歴代のメニューを振り返った記事の中で「最高だったのは…」「2022年のヒデキ・マツヤマ」と松山を最高評価。「前年のダスティン・ジョンソンのメニューとは大きく異なるメニューを提供した」と日本らしい品々を伝え、特に和牛に関しては「A5ランク、つまり日本で至極の品質ということ」と紹介した。

さらに記事では「マツヤマの宴会は、彼が仲間のチャンピオンたちに勝つために注いだ努力によって、さらに特別なものとなった」とも注目。松山はメモなしでの英語スピーチを披露したことが当時報じられていた。「英語がほとんど話せない31歳の彼は、夕食会を主催することになってどれほど緊張するかを何度も伝えていたが、ゲストに向けて3分間のスピーチを準備して披露した」とこの準備と気遣いが称えられていた。

松山のスピーチは当時、“ゴルフの帝王”ジャック・ニクラス氏が自身のXで「最高だったのは英語をあまり上手く話さないヒデキ・マツヤマが3分間メモなしで英語のスピーチをしたこと」と称賛するなど話題に。2008年の大会王者トレバー・イメルマンも「スピーチの後スタンディングオベーションが起きた。ディフェンディングチャンピオンのスピーチに対してスタンディングオベーションが起きたのは自分が出席した中では初めてだったよ」と米メディアに語るなど、参加者の心打つ出来事として伝えられていた。

THE ANSWER編集部

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