ヨークベニマルの売上高、営業利益が過去最高 24年2月期決算

 ヨークベニマル(郡山市)が10日発表した2024年2月期決算は、売上高が4799億3100万円(前期比4.6%増)、営業利益187億100万円(同3.8%増)でいずれも過去最高となった。純利益は116億1600万円(同74.3%減)だったが、前期計上したグループ会社との合併に伴う株式消滅益を除くと前期比18.9%増で、実質は増益となった。

 既存店の売り上げが伸びたことが増益の主な要因。客数は前期比0.3%減となったが、食品の値上げで商品単価が上がったことが売り上げを底上げした。デリカ部門の売り上げが前期比3.7%増と伸びたことも好調の要因で、特に塩分を適正量に抑えた「バランスデリ」の売り上げは約4倍に増えた。

 5店舗を出店、3店舗を閉店し、期末の店舗数は248店となった。

 25年2月期の売上高は4952億円(前期比3.2%増)、営業利益189億円(同1.1%増)、純利益116億6千万円(同0.4%増)を計画。イトーヨーカドー郡山店(郡山市)の後継店や、郡山市に新設するデリカ第4工場などへの設備投資として計293億円を計上している。3店舗を出店、1店舗を閉店し、期末は250店となる予定。

 郡山市で記者会見した真船幸夫会長は「地域密着、店舗でのお客さまの満足実現といったわれわれの強みを再認識しながら新たな挑戦で企業価値を高めていきたい」と述べた。

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