アーメンコーナーの難易度は? オーガスタで最も難しい&易しいホール

オーガスタの名物ホール、12番パー3の難易度は何番目?(撮影/和田慎太郎)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前(10日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7555 yd(パー72)

1934年の第1回から88回目の舞台となるオーガスタナショナルは過去に様々な改修が加えられ、今年は2番(パー5)が10yd延長して585ydになる。昨年は難易度18番目の“最も易しいホール”だったが、今年はどのような変化が現れるのか。今回は大会の公式データをもとに、1942年から23年までの各ホール通算難易度を紹介。最も難しい&易しいホールは?

通算1位/11番パー4「4.276」

左ピンの時はさらに難度が増すタフなパー4(Jamie Squire/Getty Images)

あまりの難しさから神に祈る気持ちでプレーするという11番からの3ホール、通称「アーメンコーナー」の入り口。22年に505ydから520ydに延長され、同年は13番のパー5(510yd)よりも長くなった。コースの南側の角に位置し、風の影響を受けやすいホール。

・2023年の難易度3位/平均スコア「4.276」
・通算平均スコア「4.303」
・最も易しかった年/1995年「4.064」
・最も難しかった年/1956年「4.644」
・歴代最多スコア「9」、歴代最少スコア「2」

このホールで印象的な場面といえば、1987年のプレーオフだ。グレッグ・ノーマン(オーストラリア)、セベ・バレステロス(スペイン)、ラリー・マイズの争いとなり、最初に1ホール目の10番をボギーとしたバレステロスが脱落。2ホール目の11番、マイズがグリーン右手前からの3打目を直接カップに入れるチップインバーディで初優勝を飾った。

通算18位/13番(パー5) 「4.738」

グリーン手前にはクリークが走る。伸ばしやすい反面トラブルの危険も(撮影/和田慎太郎)

“最も易しいホール”もアーメンコーナーに存在する。2オンが狙える左ドッグレッグのパー5で、23年大会は35yd延長の545yd設定で行われたことがトピックの一つに。同年の難易度は15位だった。

・2023年の難易度15位/平均スコア「4.738」
・通算平均スコア「4.775」
・最も易しかった年/2019年「4.474」
・最も難しかった年/1976年「5.042」
・歴代最多スコア「13」 、歴代最少スコア「2」

歴代ワーストスコア「13」が記録されたのは、1978年の第2ラウンド。マスターズ初出場の中嶋常幸が11オン2パットの「13」をたたいた。

2023年大会の1位と18位

難度1位は5番(パー4)。打ち上げ&左ドッグレッグホールで、平均スコアは「4.327」だった。 左サイドにフェアウェイバンカーが設置されており、越えるにはキャリーで約315ydが必要。2019年に40yd伸びて495ydとなり、今年も同じ設定で行われる。

左サイドのFWバンカーを避けることが最優先(David Cannon/Getty Images)

最も易しかったのは、左ドッグレッグの2番(パー5/585yd)で平均スコアは「4.637」。2012年には、ルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)が最終日に同ホール史上初のアルバトロスを達成した。

2番は序盤に伸ばしておきたいパー5(Andrew Redington/Getty Images)

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