24年の世界貿易量2.6%増 WTO予測、消費活性化で

中国山東省の貿易港=3月(AP=共同)

 【ジュネーブ共同】世界貿易機関(WTO)は10日、2024年に世界で取引されるモノの貿易量が前年比2.6%増となり、1.2%減った23年から回復するとの予想を発表した。物価上昇圧力が弱まることで実質所得が増え、モノの消費が活性化するとの見通しを示した。25年は3.3%増になると予測した。

 23年はエネルギー価格高騰やインフレの影響でモノへの需要が落ち込み、ドルベースでモノの貿易額が前年比5%減の約24兆100億ドル(約3670兆円)となった。一方、サービス貿易は9%増の7兆5400億ドルとなり、外国旅行の回復やデジタル分野の成長が押し上げ要因となった。

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