紅麹関連製品、福島県内507社で流通の可能性、特定難航か

 小林製薬の紅麹(べにこうじ)を使ったサプリメントを巡る健康被害問題で、紅麹関連製品の流通、販売に関わった可能性のある県内企業が少なくとも507社に上ることが分かった。信用調査会社の帝国データバンク郡山支店が10日発表した。

 調査は小林製薬が直接紅麹原料を卸している、または同社製の紅麹原料が供給された延べ225事業者から仕入れ、販売などを行った企業を対象に実施した。

 県内企業の内訳は、225事業者から直接商品などを仕入れたりしていた「1次仕入・販売」が9社、原料などを仕入れて流通・加工する「中間流通・製造等(1次仕入加工)」が41社、1次加工企業から商品の仕入れなどを行っていた「2次仕入・販売」が457社。

 業種別では、1次加工企業のうち製造業が33社、食料品製造が30社。2次仕入・販売を含めると飲食料品小売が91社、飲食店70社だった。

 郡山支店は「2次加工、3次加工では確認に時間を要するとみられ、流通先の特定は難航する可能性が高い」としている。

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