マイナンバー担当窓口“ナンバー”違いに苦慮 連絡先酷似の会社に間違い電話多発「営業に支障」 高砂

電話のかけ間違いに注意を呼びかける高砂市の公式LINEアカウント

 兵庫県高砂市のマイナンバー担当の電話番号(079.451.5072)が、加古川市の不動産会社と酷似しており、同社への間違い電話が相次いでいる。間違いは週に1、2回だったが、3~4月に増え、一日十数件の着信を受けたこともあったという。指摘を受け、高砂市が注意を呼びかけている。

 市マイナンバー担当と同社の電話番号は、数字2桁が入れ替わっただけ。同社によると週に1、2回、最近は多いと、毎日間違いがある。着信の折り返しで間違いを伝えると、相手に「(同社に)かけてない」と怒られることも。「途中で業務の電話がかかってくることもあり、営業に支障」と嘆く。

 マイナンバーカードの受け取りには原則本人が出向く必要がある。市は3~4月に同社への着信が増えた理由を「子どもの春休み中にカードを受け取るためかも」と推察する。

 市はホームページや公式LINEアカウントで、掛け間違い多発を知らせるとともに、表示番号の文字サイズを大きくするなど対応を検討。担当者は「記載ミスはなく、押し間違いだと思う。番号を変えても別の似た番号があるかもしれないし、変更の周知に時間がかかる」とひたすら注意喚起に努める。(中川 恵)

© 株式会社神戸新聞社