静岡県静岡市にある標高707mの浜石岳（はまいしだけ）は、東海道の宿場町、由比宿（ゆいじゅく）の名所の一つ。山頂からは眼前に富士山、眼下に駿河湾やその向こうに見える伊豆半島、清水の街並みを望むことができ、360度のパノラマビューを楽しめる。
そんな浜石岳は往復4時間程度で山頂を踏むことができ、凍結や積雪の心配もないため、この時期のハイキングにはうってつけ。今回は静岡の魅力をふんだんに楽しめる浜石岳ハイキングの魅力とルートを紹介しよう。
■JR由比駅からハイキングスタート
浜石岳の玄関口は、JR静岡駅から5駅離れた由比駅。駅からしばらくは道路標識に従い、浜石岳ハイキングコースへ続く舗装路を歩こう。15分ほど歩くと浜石岳ハイキングコースの看板が見えてくるので、ここからは西山寺と浜石野外センターを経由し、1時間30分ほどかけて山頂を目指す。
しばらく歩くと舗装路から外れて山道に入る。山道は急な傾斜の場所があるので、休憩を挟みながらがんばって登ろう。
なお、由比はかつての東海道の宿場町で、今もなお古い街並みが残っている。3月中旬から6月初旬は桜エビ漁の期間なので、時間があれば名物の桜エビグルメを楽しんでいこう。
由比駅から約2時間、最後の急登を登り切ると、標高707mの浜石岳の山頂に辿り着く。山頂は開けた場所で360度のパノラマ絶景を拝めるだけでなく、眼前には富士山が見えるので、多くの登山客が写真撮影を楽しんでいる。
山頂にはベンチ・テーブルセットが備えられているので、ここでパノラマ絶景を楽しみながらランチ休憩するのもいいだろう。筆者たちはこのベンチでのんびり山ラーメンを食べながら絶景を堪能した。
浜石岳山頂からは、眼下に広がる駿河湾と清水の街並みも拝むことができる。富士山と駿河湾を同時に眺められるのは、静岡ならではの風景だろう。この時期の富士山は冠雪しており、とてもきれいなのでおすすめ。また、南アルプスも見えるので存分にパノラマ絶景を楽しんでいこう。
往復4時間でこんなに見事なパノラマビューを眺められるのが、浜石岳ハイキングの魅力の一つだ。凍結や積雪の心配がなく、電車でアクセスできるのもうれしい。
道中、静岡ならではのみかん畑や茶畑があり、静岡の魅力をふんだんに楽しめる。登山初心者やファミリーハイカー、本格的な登山シーズン前の足慣らしなど、さまざまな楽しみ方ができるので、この時期はぜひ、浜石岳ハイキングを楽しんでほしい。
【アクセス】
JR東海由比駅から西山寺、浜石野外センターを経由して往復約4時間
●浜石岳
住所：〒421-3105 静岡県静岡市清水区由比町屋原
