STARTO13組72人が東京ドームに集結「少しでも恩返しさせて」 ファンと拍手で“対話”

Snow Manの『ブラザービート』をみんなで踊る場面も

嵐・松本潤とSUPER EIGHT・大倉忠義が演出を担当

SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)のタレントやスタッフの移籍先となる新会社・STARTO ENTERTAINMENTが10日に正式始動し、同日に東京ドームで初イベント『WE ARE! Let’s get the party STARTO!!』を開催した。グループの垣根を越えた豪華なコラボも実現し、ファンにはたまらないステージとなった。(取材・文=水谷賀奈子)

本ライブイベントはSTARTO ENTERTAINMENT社が4月からのスタートに際して、これまで変わらずに応援を続けてくれたファンや関係者に何を届けられるのか、そして、年初に発生した令和6年能登半島地震で被災した人たちに対して役に立てることは何なのかという想い、新会社のスタートに際して変わっていかなければならないもの、変わらずに守るべき大切なことをテーマに今できることを全力で手がけよう、という思いを込めたイベント。13組72人が一堂に会した(NEWSは大阪公演のみ出演、timeleszの佐藤勝利は映像での出演)。

公演タイトルは「様々な個性の集合、多様性を受け入れながら、一人ひとりが放つ“エネルギー”や、“強い決意”を表現しています。そして、その強力なエネルギーの集合体が、【アーティスト】【スタッフ】【ファン】の強い連帯を意味しています」としている。また、演出は嵐の松本潤とSUPER EIGHT(関ジャニ∞から改名)の大倉忠義が担当した。

トップバッターを務めたのは、デビュー17年目となるHey! Say! JUMPだ。『White Love』のイントロでメンバーの山田涼介が「騒ぐ準備はできてるかー!」とファンをあおって盛り上げ、次のKing & Princeによる『koi-wazurai』へバトンタッチ。順に各グループが登場し、『こっから』『がむしゃら行進曲』などそれぞれ1曲ずつ披露した。WEST.の桐山照史が「新しい時代が始まったぞー!」とファンへ呼びかける場面や、Snow Manの『ブラザービート』では他グループのメンバーもステージに登場してみんなで列になって踊るなど、“スタート”から盛り上がりは最高潮に達していた。

そして、5月15日にデビューを控えるAぇ! groupが自己紹介としてデビュー曲『《A》BEGINNING』をパフォーマンス。続けて、WEST.となにわ男子も登場し、関西ジュニアの楽曲『バンッバンッ!!』を歌うと、一瞬で会場を“関西ファミリー”の空気にしてみせた。

また、1日に新グループ名とメンバー募集オーディションの開催を発表したtimeleszは、映像を通して「僕たち3人はこの春から新しい道を歩き始めました。timeleszとして、この東京ドームに立ちたいと思っています」とファンへ熱いメッセージを送り、『ぎゅっと』などを歌唱した。

チャリティーソング『WE ARE』を初披露した

“懐かしのコラボ”も実現

後半に入ると、デビュー前のジュニア時代にバックダンサーとしてついていた先輩グループと同じステージで歌い踊るという“懐かしのコラボ”や炎・花火による特攻演出、ポップアップやムービングステージなどの豪華な演出によるここでしか見られないパフォーマンスが続き、ファンの歓声はますます大きくなっていた。

とくに、デビューから10周年を迎えるWEST.と20周年を迎えるSUPER EIGHTのコラボでは、WEST.の重岡大毅がSUPER EIGHTによるバンド演奏にあわせて「今日も愛されてまーす! みなさん、愛してまーす!」と全力で愛を叫び、楽曲の熱くて真っすぐな歌詞でファンへの気持ちを表現した。

終盤には71人全員が再びステージに登場し、King & Princeの『シンデレラガール』やKAT-TUNの『ハルカナ約束』など5曲を全員で歌唱。ステージ上だけでなく、花道やフロート・トロッコなどを使用して、よりファンとの距離を縮めた。一方で、グループの垣根を越えてメンバーたちが交流するシーンもあり、見どころの詰まったステージにファンは「どこを見ればよいのか」と迷うほどだ。

そして、代表でSUPER EIGHTの大倉が「いつもどんなときも応援してくださるみなさまに、最後にこの曲を送りたいと思います」と言葉を送り、14組75人のアーティストが集結したプロジェクト「STARTO for you」によるチャリティーソング『WE ARE』を初披露。ファンに「まだ見ぬ未来に夢を見よう」と真っすぐな思いを届けた。

歌い終えると、SUPER EIGHTの村上信五が「いろんな気持ちで今日は足を運んでくださったと思います。ドキドキもあったでしょうし、ウキウキもあったでしょうけれども、少しでもみなさんに安心していただけるようなステージを作らせていただきました」と代表して、思いを明かした。

続けて、「ドキドキしていたメンバーもスタッフもいますけれども、今日ここに足を運んでくださったみなさんが一番頑張ってくださったと思いますので、我々72人から拍手でみなさんに少しでも恩返しさせてください」と全員が会場を見渡しながら拍手を送ると、ファンも拍手で返し、会場が一つになった。

さらに、村上が「今日が我々の新たな一歩、スタートだと思います。どうぞ明るい未来にご一緒にお付き合いいただけたら幸いです。ありがとうございました!」とあいさつ。続けて、各グループが「ありがとうございました」と一言ずつ感謝の言葉を口にし、出演者らはステージを後にした。

5月29、30日には京セラドーム大阪でも公演を行い、東京公演とあわせて全3公演で14万人5千人を動員する。また、30日の公演を生配信することも発表した。水谷賀奈子

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