母がスマホデビューするのですが、高くても「iPhone」のほうがいいですか?「Android」は機種ごとに操作を覚えなおす必要があると聞きましたが、実際どうなのでしょうか?

iPhoneよりAndroidスマホの方が安い機種が多いのは事実

現在新品で販売されているiPhoneの中で最も安いモデルはiPhone SE(第3世代)64GBで、価格は6万2800円(Apple Store)です。iPhoneといえば10万円を超えるのが当たり前と思っている人が多いかもしれませんが、実はお手頃価格のiPhoneも販売されています。

Androidスマホでは10万円を超える端末もありますが、以下の通り2万円台で買える端末も多くラインアップしています(2024年4月時点)。

__・AQUOS wish3 2万1984円(ソフトバンク)

・あんしんファミリースマホ 2万1984円(ソフトバンク)

・Galaxy A23 5G 2万2000円(ドコモ)

・Redmi 12 5G 2万2001円(au)__

単純に価格が安い端末が欲しいならAndroidスマホに分があります。

シニアのスマホデビューをiPhoneにするメリット

iPhoneは2万円台のAndroidスマホと比べると、3倍のお金を出して買う必要があります。それだけ高いお金を出してもiPhoneにする理由はなんでしょうか? 1つずつみていきましょう。

iPhoneなら動作がサクサクでストレスなく動く

iPhoneは高性能なCPUを搭載しているため、タッチ操作やアプリの起動が非常になめらかでストレスなく使えます。ちなみにCPUとは人間にたとえると脳にあたるパーツです。

6万円台で買えるiPhone SE(第3世代)にも10万円を超えるiPhone 14と同じCPUが使われています。どの機種も高性能で、快適に使えるのがiPhoneの強みで、スマホデビューでつまずきたくない人にぴったりです。

一方で2万円台のAndroidスマホの場合、CPU性能が低いものがあり、タッチしたときの操作感が悪く、アプリの起動に時間がかかるなど、使うことがストレスになるといわれることがあります。

iPhoneは操作がわかりやすくてシンプル

iPhoneは画面の見た目や操作感がシンプルでわかりやすいことで知られています。一度覚えてしまえば旧型でも新型でも操作方法が変わることはないため、機種変更をしても今までと同じように使えることが魅力です。

特に自分がiPhoneを使っているのであれば、これからサポートすることも考えて、親もiPhoneにした方が良いでしょう。

AndroidスマホはメーカーごとにUI(ユーザーインターフェース)が違うため、必ずしも全てがiPhoneより使いにくいわけではありません。ただし、機種変更の際にメーカーが変わると、そのたびに使い方を覚える必要があります。また自分がAndroidスマホを使っていてもメーカーが違うと機能や操作方法が違うため、意外と親のサポートに時間がかかることがあるのもデメリットです。

iPhoneはシェア率が高いため困ったときに頼れる人が多い

日本ではiPhoneのシェア率が高いため、操作に困ったときに聞ける人が多いのもメリットです。Androidスマホの場合は、多くのメーカー・機種がある分、同じメーカーの機種を持っている人が周りにみつからず、わからないことが解決しづらいケースも少なくありません。

またiPhoneはシェア率が高いことから、ケースなどのアクセサリーが豊富で選ぶ楽しさがあることも魅力です。

iPhoneの方が安全に使える

iPhoneで使えるアプリはアップル社の厳しい審査を受けています。安全性の高いものだけを使える仕組みなのでスマホに詳しくない方にも安心です。

一方でAndroidスマホは使えるアプリが多いことはメリットですが、悪意のあるアプリをダウンロードしてしまう可能性があります。

iPhoneがいい人とAndroidスマホがいい人

iPhoneは快適で安心に使えて、しかも困ったときに頼れることが多いのが魅力です。スマホを積極的に使いたいと考える親が使うのであれば、iPhoneを買っておいた方がメリットは大きいのではないでしょうか。

一方で、電話とメールぐらいができればいいと考えるのであれば、2万円台のAndroidスマホで問題はありませんが、そうでない場合は使いこなすのが意外と難しいことがあるので注意が必要です。

親の考えを聞きながら、使う人に合ったスマホを選びましょう。

執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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