桜の名所へ 那覇市久茂地の「三角公園」がリニューアル 敷地に人工芝やスロープなど設置

人工芝を敷き桜を植樹した美栄橋公園のリニューアルを報告する國場組の國場幸一相談役(右端)=10日、那覇市久茂地

 【那覇】那覇市久茂地の美栄橋公園(通称・三角公園)がリニューアルされ、10日に完成報告会が開かれた。県内建設業最大手の國場組(那覇市)を中心に企業23社でつくる「美栄橋三角公園サクラ会」が独自で改修し、公園管理者の那覇市に無償譲渡した。

 1970年にオープンした美栄橋公園は、面積約730平方メートル。近年は経年劣化が進み、バリアフリー化されていないなど課題が目立ってきていた。サクラ会は地域貢献活動の一環で市に改修を提案した。

 新たに敷地内に人工芝を敷き、「名護さくらの会」が寄贈したヒカンザクラ16本を植樹。入り口や多目的トイレ前にはスロープを設置した。公園周辺に置かれていたフェンスも撤去した。

 3月29日に完成し、4月8日に市に譲渡された。完成報告会で國場組の國場幸一相談役は「地元のにぎわいを取り戻し、憩いの場として今後発展させていく」とあいさつ。那覇市の知念覚市長は「桜の花が満開になる時には、新たな観光名所として位置付けられることを期待します」と語った。

 サクラ会は今後も企業ボランティアとして清掃や維持管理を続ける予定。(社会部・玉城日向子)

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