佐藤嗣麻子監督『陰陽師0』で夫・山崎貴監督『ゴジラ-1.0』超え宣言「-1.0に勝つため0に」

記者会見に登壇した佐藤嗣麻子氏【写真:ENCOUNT編集部】

家庭内でのルール明かす「私たちは仕事の話を一切しない」

映画監督の佐藤嗣麻子氏が10日、都内で行われた、映画『陰陽師0(ぜろ)』(4月19日公開)日本外国特派員協会記者会見に登壇。夫である山崎貴氏との家庭内ルールを明かした。

本作は、累計発行部数680万部超を記録する夢枕獏の小説『陰陽師』シリーズが原作の呪術エンターテインメント。安倍晴明(山崎賢人)が陰陽師になる前の知られざる学生時代を描いた、完全オリジナルストーリーが展開される。

醍醐帝の孫・源博雅を演じた染谷将太と会見に出席した佐藤氏は、海外記者からの本作のシリーズ化、続編を熱望する声を受け、「構想はあって、次も彼(染谷)を苦しめようと思っています」とにやり。「日本の映画業界もヒットしないと次が作れないので、ヒットできるように応援してください」とアピールすると、染谷も「その構想を聞いたんですけど、すごく壮大でものすごく面白そう。自分も見たいし、演じたいのでヒットしてほしいです」と続いた。

佐藤氏と山崎氏は、同じ阿佐ヶ谷美術専門学校出身で、2012年に結婚を発表。「山崎氏からアドバイスはあった?」という質問に、佐藤氏は「家庭内で仲良く暮らすために、私たちは仕事の話を一切しない。お互いの映画を基本的には見ない。見ても感想を言わないという約束があります」とルールを説明すると、「今回は見たいということだったので、試写を見せた。その帰り道、ずっと黙って歩いていたけど、ものすごく何か言いたそうにしていて、『すごくよかった。ずるい』と言われました」と明かし、照れ笑いを浮かべた。

世界的ヒットに向けては、昨今のフェイクニュース問題に触れ、「何が事実で何が事実ではないか、誰も分からなくなってしまっている。思い込みだけで論争していて、誰も事実を見ようとしない。すごい状態に陥っている」とコメント。「この映画で『事実を見ろ』という話をしているけど、そのことに気づいてほしいと思います」とメッセージを送った。

会見の最後に、山崎氏がメガホンを取ったアカデミー賞視覚効果賞受賞作品『ゴジラ-1.0』と今作を絡めたコメントを求められると、佐藤氏は「-1.0に勝つため0にしました」と、ゴジラ超えを堂々宣言していた。

※山崎賢人の「崎」の正式表記はたつさきENCOUNT編集部

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