犬山会議所 「桃太郎プロジェクト」 キャラクターの名前決定

「木曽川桃太郎外伝」のキャラクター(左から)青玉、猿炎、戌一、ももちゃん、蒼雉、紅

 犬山商工会議所が進めている、「桃太郎」をキーワードとする観光活性化プロジェクト「木曽川桃太郎外伝」で、各キャラクターの名前が決まった。6月にはクラウドファンディング(CF)の実施を予定しており、キャラクターを活用した地域活性化に力を入れる。

 既に名前が決まっていた主人公の桃太郎「ももちゃん」以外の「いぬ、さる、きじ、赤おに、青おに」の5体の名前を、1月下旬から募集。121件のアイデアの中から、名古屋造形大学の卒業生でペンネーム・大森林(おおもりりん)さんの作品が選ばれた。

 決定した名前は、いぬは「戌一(いぬい)」、さるは「猿炎(えんえん)」、きじが「蒼雉(そうじ)」、赤おにが「紅(べに)」、青おにが「青玉(あおぎ)」。キャラクターのデザインは名古屋造形大の学生が手掛けた。

 木曽川桃太郎外伝は、鬼が女の子を連れ去ってしまうため、おじいさんとおばあさんに男の子として育てられたももちゃんが、いぬ、さる、きじを連れて鬼を成敗。改心した鬼たちはももちゃんの仲間になり、犬山市の栗栖地区を盛り上げるために活動する、というストーリー。

 実際に、犬山市内には桃太郎に関する地名や伝説が多く残っており、栗栖地区にある桃太郎神社の節分祭では、鬼が改心したことを意味して「福はうち、鬼もうち」との掛け声で豆がまかれるという。

 今後実施するCFでは、キャラクターグッズやフィギュアなどの製作をめざして支援を募る計画だ。
(尾東)

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