スマートフェンシング協会設立 大日本印刷(東京)、福島県川俣町などと連携 新スポーツ普及へ

 印刷業界大手・大日本印刷(東京)は10日、スマートフェンシング協会を設立した。フェンシング競技が盛んな福島県川俣町などと連携し、世代を問わず楽しめる新スポーツの普及に向けた取り組みを一層強化する。

 スマートフェンシングは柔らかな素材の剣と導電性ジャケットなどを使用し、安全にフェンシングを疑似体験できる。大日本印刷が2018(平成30)年に用具を開発した。

 協会は全国の自治体や企業と協力し、各地で公式大会の開催を目指す。学校の授業での採用に向けた働きかけを行うとともに、今年度中に用具の販売も始める方針だ。

 川俣町では、手作り小物を製造販売する事業者「宗永(そうえい)」が剣とジャケットの生産を担っている。町は大会や体験会などを開いて普及を後押しし、フェンシングの競技人口増加にもつなげたい考え。

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