五輪=世界陸連、パリ大会金メダリストに初の賞金 5万ドル

[ロンドン 10日 ロイター] - 世界陸連(WA)は10日、今夏のパリ五輪で金メダル受賞者に5万ドル(約760万円)の賞金を贈ると発表した。国際競技団体としては128年の伝統を破る初の試みとなる。

今大会で実施される陸上全48種目が対象で、リレー種目については各チームに5万ドルが贈られ、総額240万ドルとなる。銀メダルと銅メダル受賞者に対しては、2028年のロサンゼルス大会から賞金を贈る。

WAのセバスチャン・コー会長は報道陣に「アスリートたちによって生み出された収益の一部が、五輪を世界的にスペクタクルな大会にしてくれている本人たちに直接還元されるようにすることが重要だ」と話した。

国際オリンピック委員会(IOC)には発表前に通知したものの、事前に協議はしていないとコメント。「これはIOCがよく語っている、大会全体の成功に向けたアスリートの努力を評価するというコンセプトとは何ら矛盾しないと思う」と述べた。

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